食彩浪漫-蓮- -蓮-について

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-蓮-の方向性と考え方

空腹は最大のご馳走。

手のシワとシワを合わせて幸せ。
頂きます。(小さな命を頂いて一つになり、頂いた命の分、長生きをする)

戦後、日本はめまぐるしく成長を続けてきました。
物質的な物は、何不自由なく手に入る昨今の中で、食も又、然り飽食の時代と言われております。
何も手に入らなかった時代には、工夫を凝らして満たす努力をしました。
昔、食べた物が美味しかった記憶を覚えていますか。
現在は努力をせずとも、お金さえ出せば、幾らでも望みの物は手に入ります。
時として物欲は人を成長させてくれます。
しかし、ある程度の物が手に入った時、人は次に何を目指すのでしょうか。

〝吾、唯、足、知〟われただたるを知る。

わかり易く食に例えれば、腹八分。
お金も沢山あるに越した事はないし、お腹もいっぱいになるに越した事はない。
でも、沢山のお金を手にすれば、その資産の管理や、もっともっとの"欲"と"我"のはじまりとなります。お腹いっぱい食べ過ぎれば、気分が悪くなったり、お腹をこわす原因になります。

この日本において、物が無く、貧しかった時代は終わりました。
今与えられている環境や出来事は、何を伝えようとしているのか。

今あるべき姿。今とるべき行動。

目に見えない因果に振りまわされず、人生の終に真っすぐ向かう為に、徳を積んでいこう。

結果はあくまで物質的なこと。それを超越した所に、真の答えがある。
流行り続ける事は難しい。焦る必要はない。今日やるべき事を淡々とやり続けていく事。
自分が自分でいる限り大丈夫だから。

他人を理解する事は普通の知恵でできるが、自分自身を理解する事は、更に優れた知恵が必要。他人に勝つには力が必要だが、自分自身に打ち勝つには、本当の強さが必要。
満足する事を知っている人間が本当に豊かで、努力を続ける人間は、それだけで既に目標を果たしている。自分本来のあり方を、忘れないのが長続きするコツである。
死に沿って、ありのままの自分を受け入れる事が本当の長生きである。

今この時、起こる出来事は、今の自分に必要不可欠で与えられた試練である。
乗り越えるも、挫折するも、全ては自分の心が決める。
乗り乗り越えた者は自信と知恵がつき、挫折した者はどこに逃げようとも、また同じ因果がやってくる。
逃れようがない...

今起こる事を精一杯受け止めて、その苦しみの中に幸せを感じる事、ありがたさを感じる事ができたら、その心のあり方が、真の幸せへと近付くのではないだろうか。

例えば、不幸のどん底に落とされても、ふっと路傍に咲く一輪の雑草に心を癒される時。
この心境がそれに似ている。
普段、調子が良ければ目もくれない物や人に、駆け引き無しに癒され、助けられる。
その事に、どん底に落ちて、初めて気付く。
本当の幸せとは、又、それを感じる心とは、自分の足元にある事に...青い鳥も又、然り...。

西洋も東洋も、万物全て、"幸せは自分の心が決めるもの。"

全ては小さな命を頂いて一つになる事。その積み重ねも、最後は灰になり、土へと返っていく。

どんな事をしてでも両手いっぱい、又、両手以上の物を掴もうとする。人の道を外れても...。
見えない部分が大半ですから、全てを把握していくのは不可能かも知れません。
どういう事をして成し遂げたのか。
他人は騙せても、自分は騙せません。
やはり、ここでも自分と自分の心との対話です。
美学でもあり、また美学を通り越した所に、当たり前の、又、淡々と積み重ねれる自分でいたいものです。

理想ではなく、あくまでも当たり前に…。

小さな事に"一喜一憂"せずに、大きな川のように、等々と脈々と、そうありたいものです。
死ぬまで修行。今、この時代に、そしてこの立場に生かされている事の意味。
しっかり噛みしめて歩いていこう。生かされ続ける限り。
今日、一日を精一杯生きる。
明日もし、生かされているなら今日生まれた気持ちで、過去に捉われず生きていこう。

≪朝起きて(目覚めて)生まれて床につく時、死んでいく。≫
そんな生き方をしていこうと心と対話した。

「過去の失敗から学び、糧にする事はあっても、後悔して念を残すことなかれ!」

手のシワとシワを合わせて幸せ。
頂きます。

店名の由来 詳細編

蓮の花は光が届かない汚れた水に深く根を張り、その地中より栄養分を吸い上げ、大きな葉を広げ、気高く真っ直ぐ伸びた茎は、凛とした花を咲かせます。
汚れた水を人生に例えるなら、現世の辛さや苦しみは泥。
泥の中にありながらも、決して諦めず、取り巻く環境が厳しい程、それを糧にし、無駄にせず、学びという経験を積み重ねていく…。
そして、未だ見ぬ未来に大輪の華を咲かせる。

蓮の花
【蓮は泥より出でて泥に染まらず】北宋の儒学者、周茂叔の愛蓮説より。

天界に咲く清らかで高貴な華。極楽浄土の象徴。

東洋 精神的な開花。
エジプト 創造と再生。
インド 神性、豊穣、富、知識、悟り。

インド、スリランカ、ベトナムの国花。
中華人民共和国マカオの、区旗にも使われている。
日本では、愛知県愛西市や、滋賀県守山市が、市の花に指定しています。

ちなみに、死後に極楽浄土に往生し、同じ蓮花の上に生まれ変わって身を託すという思想があり、後に【一蓮托生】という語源になっている。

蓮は、万国問わず、高貴な精神の象徴とされる様である…。

当店も、私自信も、そうありたいと、名付けさせて頂きました。
名前負けに成らぬ様に、精進して参ります。今後共に、何卒、宜しくお願い致します。